SOLIDWORKSのアセンブリで可動部を表現すると、制限なく動いてしまうことがあります。
ここでは扉の開閉を例に、次の流れで解説します。
- どこで干渉するのかを測定する(衝突検知)
- 干渉するところで止まるようにする(角度制限)

使用するCADデータと事前準備
読みながら手を動かしたい場合は、こちらのCADデータをご利用ください。
※ 角度制限済みなので、確認するときは『合致』の最下部にある「角度制限1」を削除、または抑制してください。
開くファイルは「Tutorial-DoorFrame.SLDASM」です。
▼ボタンをクリックしてCADデータをダウンロード
衝突検知|衝突したら停止 → 測定
制限しないと、扉が実際にはあり得ない動きをしてしまいます。
閉じる角度と開く限界の角度を制限したいので、まずは『衝突検知』を使って角度を測定します。

構成部品移動コマンドを選択する
アセンブリタブから構成部品移動を選択してください。

構成部品移動のプロパティを設定する
構成部品移動のプロパティでは、次のように設定します。
- 衝突検知を選択
- 次の構成部品を選択(※ 部品はヒンジを2つ選択してください)
- 衝突面で停止にチェック(選択したヒンジが衝突すると停止する)
- 面ハイライトにチェック(衝突した面が水色になる)
- 最後にドラッグ再開をクリック

衝突するまで扉を移動する
『Door1(扉)』をドラッグして、止まるところまで開きます。
止まったところでヒンジを見ると、衝突した面が青くハイライトされています。
※ 衝突すると停止し、衝突面がハイライトされます。

OKボタンをクリックして構成部品移動を閉じます。
スマート寸法で角度を測定する
スマート寸法で角度を測定しましょう。
レイアウトタブ → スマート寸法 → PropertyManagerから参照寸法

『Door1』と『Frame2』の、閉じると接触する面をそれぞれクリックして角度を測定します。
角度はメモしておくか、角度を変えないようにしてください。
ここでの角度は 191.41° です。

PropertyManagerの主要値には、より細かい数値が表示されます。
正確な寸法が欲しい場合は、こちらを使用してください。

角度制限|角度の詳細設定
次に、測定した角度を使って角度制限を設定します。
アセンブリタブから合致を選択してください。

角度制限は、次のように設定します。
- 詳細設定タブをクリック
- 合致設定に、閉じると接触する面をそれぞれクリック
- 合致タイプは角度を選択
- 最大値に前項で測定した角度(191.41°)を入力
※「角度」に現在の角度が自動で入ります。角度が180°以下場合は、現在の角度をコピペでもOKです。 - 最小値は0°
- 合致の整列状態は非整列を選択
- 180°以上開いた状態で合致を始めた場合:寸法反対のチェックを外す
- 180°より閉じた状態で合致を始めた場合:寸法反対をチェック

詳細設定が終わったら、
OKボタンをクリックしてください。
『Door1(扉)』をドラッグして開閉してみましょう。開くとヒンジが衝突するところで止まり、閉じると完全に閉じたところで止まります。
逆方向に開閉してしまう場合は、寸法反対のチェックを、入っていれば外し、外れていれば入れてください。
デザインツリーの『合致』→『角度制限』→『フィーチャー編集』から変更できます。
まとめ|衝突検知と角度制限で動きをつける
衝突検知では、次の流れで干渉位置を確認します。
- 構成部品移動コマンドを選択
- 衝突検知とチェックしたい部品を選択
- ドラッグ再開をクリック
- 停止するまで移動させる
角度制限では、次の流れで可動範囲を設定します。
- 合致コマンドを選択
- 詳細設定タブをクリック
- 合致タイプは角度を選択
- 角度の最大値と最小値を入力
動きをつけると楽しいですし、干渉チェックにもなります。
ここでは角度制限と衝突検知のみでしたが、SOLIDWORKSには他にも拘束関係や合致を使って動かしたり、干渉チェックをしたりする機能があります。
「使ったことがないコマンドを試す → 新しいことができるようになる」の繰り返しで成長するので、仕事の合間にいろいろ試してみてください。
今回は、衝突検知と角度制限についてでした。
