【MX ERGO】レビュー|人気のトラックボールで作業効率アップ

【MX ERGO】人気のトラックボールマウスを実機で徹底レビュー!_アイキャッチ

トラックボールマウスを調べているとロジクールの【MX ERGO】がすごく気になりませんか?

  • 『MX』シリーズはロジクールのフラッグシップモデル。生産性を高めるための機能が満載のシリーズ
  • 『ERGO』は人間工学専門家が設定した基準に従って設計された、優れたデザインを持つモデル
グラント

製品名が【MX ERGO】って、魅力的すぎますよね。

このマウスを使うと「疲労軽減」&「作業効率アップ」の可能性大です。

トラックボールマウスを探していて『MX ERGO』が候補に入っているなら参考にしてください。同ロジクール製品の『ERGO M575』との比較も交えながらご紹介します。
≫ がっつり比較はこちら【M575とMX ERGOを比較】

\高機能でカッコいいトラックボールマウス『MX ERGO』/

目次

Logicool MX ERGO|スペック表

メーカー・ブランドLogicool
製品名MX ERGO
型番MXTB1s
サイズ132.5mm x 99.8mm x 51.4mm
重量259g
電池内蔵充電式リチウムポリマー (500mAh)
バッテリー寿命最長4ヶ月
1分の充電で最長24時間
トラッキング解像度公称値:380 dpi
最小値〜最大値:512~2048 dpi
ボタン数8 (カスタマイズ可能ボタン数:6)
接続タイプUnifying USB レシーバー
Bluetooth
接続可能台数2台
互換性 / Unifying USBレシーバーWindows10 以降
macOS 10.15 以降
Chrome OS
Linux
互換性 / BluetoothWindows10 以降
macOS 10.15 以降
iPadOS 13.4 以降
Chrome OS
Linux
オプション ソフトウェアWindows & Macの『Logi Options+』と『Logicool Flow』に対応
梱包内容MX ERGO本体
Unifying USB レシーバー
Micro-USBケーブル(充電用)
クイックスタートガイド
価格(定価)¥16,940(税込)
保証2年間無償保証

【MX ERGO】の特徴

Logicool公式動画
良いところ
  • トラックボールのため省スペースで使用可能(手を動かす必要なし)
  • 人間工学専門家による承認済み
  • 手のひらの触れる部分がソフトラバーで快適なグリップ感
  • 本体の角度を0° or 20°に変更できる
  • 2種類の速度を瞬時に切り替え可能
  • チルト搭載の精密スクロールホイール
  • 電池不要の充電式。しかも長持ち
  • Flow対応で2台のパソコン間をシームレスに移動できる
  • EASY-SWITCHボタンでデバイスの切り替えがスムーズ
  • 8ボタン中、6個をカスタマイズ可能(アプリ固有の設定も用意されており、アプリ別に設定可)
残念なところ
  • マウスにしては高価
  • トラックボールに慣れていないと親指が疲れる
  • 重い(259g)
  • サイズが大きい(132.5mm x 99.8mm x 51.4mm)
  • Unifying USBレシーバーの収納スペースが無い
  • クリック音が大きい(静音性は無い)
  • 充電ポートがMicro-USB
  • 説明書が無い
  • メンテナンスが必要

梱包内容

外箱に高級感はなく普通の箱です。ロジクールによると、環境にやさしいパッケージングをしているそうです。

MX ERGO 外箱 左側面
MX ERGO 外箱 正面
MX ERGO 外箱 右側面
MX ERGO 外箱 背面

開けてみるとこんな感じです。↓

MX ERGOの箱を開けた所
本体下の充電用ケーブルと保証書

説明書はクイックスタートガイドのみ。本体を取り出すと下にもう一つ箱があり下記の3点が入っていました。

  • 保証書
  • 注意事項
  • 充電用のMicro-USBケーブル

【MX ERGO】を使うメリット/デメリット

メリットとデメリットを下記の8項目に分けて見ていきましょう。

重い(携帯性×)

取り出してみるとずっしり重みを感じます。サイズも通常のマウスに比べて大きいので携帯性は悪いです。

重いからこそ良いところもあります。底面に一枚のラバーが貼ってあり滑りにくく重いため、安定感が抜群です。

M575』(145g)は部分的にラバーが貼られていて、ガタつきが気になっていましたが『MX ERGO』(259g)では全くガタつきません

MX ERGO 底面
MX ERGO 底面
M575 底面
M575 底面(赤丸がラバー部分)

携帯性の面では重さ以外にも、Unifying USB レシーバーの収納スペースが無いのが気になります。『M575』は電池ケースの中にUSBレシーバーが収納できます。

グラント

USBレシーバーを出先で使いたい場合は困りますね。

グリップ感がいい / カッコいい

手のひらの触れる部分はソフトラバーになっており、滑りづらく手触りがいいです(M575は滑ります)。

ソフトラバー部分以外も全体的にマットな質感になっていてカッコいいです。ボールの色も他のトラックボールマウスには無い色でとっても魅力的。

M575に比べてMX ERGOはマットな質感
M575(左)に比べてMX ERGO(右)はマットな質感

本体の角度を0°と20°の2種類に変更できて快適

MX ERGOは2種類の角度から楽な方を選べます。

イメージとしては
  • 手のひらとデスクの上面が、ほぼ平行の状態で使用するのが0°
  • 親指側が少し浮いている状態が20°

デスクに何も考えずに手を置いてみて、手のひらがべったり着く姿勢が自然と感じるなら0°、親指が浮いている方が自然なら20°を選択すれば、快適な姿勢で作業ができます。

自然な姿勢は人によって違うので、自分好みの角度を選択できるのは他にない嬉しい機能です。

グラント

角度は2択で微調整はできません。少し残念なところですね。

下の画像は『M575』との比較です。0°の状態で高さはほぼ同じですが、握った印象は『MX ERGO』の20°を少し寝かせた感じが『M575』の角度になっています。

MX ERGO 0° M575比較
MX ERGO 0°(左) M575(右)
MX ERGO 20° M575比較
MX ERGO 20°(左) M575(右)

2つのトラックボール感度を瞬時に切り替え可能

MX ERGOボタン一つでプレシジョン(精密)モードと高速トラッキングモードの切り替えができます。また、2つの速さを自分好みに設定することが可能です。

「大きい動きと細かい動きを使い分けたい」人には便利な機能です。私はCADを操作するときに多用しています(必要なければ他の機能を割り当て可能)。

ボタンの位置はボールの上、親指で操作します。ボタン横の白いランプで「今どちらのモードを使っているか」分かるのも地味に嬉しいポイントです。

トラックボール感度を切り替えるボタン

チルト搭載の精密スクロールホイール

『Excel』や『マインドマップ』などの横スクロールが多いアプリでは、ウィンドウ下のスクロールバーをドラッグしてスクロールします(Excelでは[Ctrl]+[Shift]キー+スクロールでも可)。

チルト搭載のホイールであれば、スクロールしたい方向にホイールを傾ければ横スクロールができるので、作業効率が上がります

横スクロールが必要のないアプリには、他の機能を割り当てられて便利です。アプリ固有のよく使う機能を割り当てることで、それぞれの作業効率を上げられます。

スクロールホイールを傾けて横スクロールが可能

ホイール自体はスクロールスピードと方向を変更可能です。高級感のあるデザインで、滑りにくいように溝のあるホイールになっています。

ミドルクリックに関しては硬すぎず、程よいクリック感です。長時間使っても「ボタンが硬くで指が痛い」なんてことはありません。

グラント

「コツコツ」と大きめの音が残念です。

充電式で電池が必要ない

MX ERGOは充電式のため、替えの電池を用意する必要がありません。しかも、フル充電で最長4ヶ月・1分の充電で最長24時間も使用可能な超省エネ。

私は月一回充電するようにしています。正確なテストはしていませんが、1ヶ月で約160時間使用しているとして、約半分消費しているような感覚です。

バッテリーが切れてしまっても、充電ケーブルがあれば充電しながら使えます。一時的に有線マウス状態になってしまいますが、トラックボールマウスはマウス自体を動かさずに操作できるため、操作感が変わることはありません。

MX ERGOの充電ポートはMicro-USB
充電ポートはMicro-USB

充電ポートは『Micro-USB』になっており、最近は不便に感じます。

グラント

『USB Type-C』にしていただきたい。

『Flow』対応で2台のパソコン同時使用が快適

Flowに対応していると何が良いの?
  • 一つのマウスで2台のパソコンをシームレスに操作可能
  • 2台のパソコン間でコピペが可能

MX ERGOデュアルディスプレイ感覚で、2台のパソコンで作業ができます。

私は「勤務先ではWindowsを2台、自宅ではWindowsとMac」と、2台のパソコンを使って作業しています。Flowがなくても仕事にはなりますが、Flowが使えると作業効率は確実に上がります。

私の使用環境では、BluetoothでFlowを使うと切り替え時にタイムラグ(約1秒)が生じますUnifying USB レシーバーを2つ用意してFlowを使用すると、ほとんどタイムラグがなく、1台のパソコンで作業しているような感覚です。

マウスがFlow対応になるとFlow対応キーボードも欲しくなります…さらに自宅用にも欲しくなります…安い物ではないのでお金がかかります……危険です。

Unifying USB レシーバーを使用してFlowを使う場合は、レシーバーが2つ必要になります。

MX KEYS』などUnifying USB レシーバーが付属している製品をお持ちであれば『MX ERGO』との付属品で2つ揃いますが、そうでなければBluetoothで接続するかUnifying USBレシーバーのみ追加で購入する必要があります。

Bluetoothに対応していないパソコンを使用中なら、Bluetooth子機が必要になります。

カスタマイズできることが豊富

Logicool Options 概要
◯のボタンがカスタマイズ可能
Logi Options+でのカスタマイズ内容
  • 6つのボタンをカスタマイズ
  • 左右ボタンを交換
  • ポインタースピードの変更(2つのスピードを設定可)
  • スクロールスピードの変更(左右も可)
  • スクロール方向の変更
  • アプリ固有の設定あり・アプリ毎に設定可

上記リストのとおりカスタマイズ性がとても良いです。8ボタン中、6ボタンのカスタマイズができ、アプリ固有の設定が用意されています。

固有の設定が用意されているアプリ
  • Google Chrome
  • Safari
  • Word
  • Excel
  • PowerPoint
  • Teams
  • PhotoShop
  • Premiere Pro
  • Final Cut Pro
  • Zoom
グラント

ボタンの割り当ての他にもポインターやスクロールのスピードもアプリ毎に設定することが可能です。

まとめ|他のマウスが使えなくなる=買ってよかった

MX ERGO』は危険!
MX ERGOを使ってしまうと快適すぎて他のマウスが使えなくなります。職場や自宅などパソコンで作業する場所が複数あると、全ての場所で使いたくなるので複数欲しくなるでしょう(携帯性が悪いから…)。

トラックボールを初めて使う際は「使いづらい」「失敗した」と感じる可能性があります。しかし、個人差はありますが、使い続けると慣れます(私の場合1日)。

慣れると通常のマウスを使うのが苦痛に感じるぐらい快適に作業ができてしまいます。

\高機能でカッコいいトラックボールマウス/

\トラックボールのスタンダードモデル/

グラント
板金設計/筐体設計・板金加工歴17年の現役エンジニアです。

精密機器メーカー → FA機器メーカー → 加工メーカー×2 → 現在は、装置メーカー(プラント関係)にて、設計やモデリング・製図・NCデータの作成を主にやっています。

メインツールは『SOLIDWORKS/SheetWorks』

製造業で働く皆なさまが、収入アップを実現できるように、当サイト【グラント】を運営。
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