SOLIDWORKSを使っていてよくあるトラブルをまとめました。目次から該当の症状に移動できます。
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CommandManager・ツールバーが消えた・表示されない
CommandManager(コマンドマネージャー)とは、画面上部のコマンドが並んでいる部分です。
タブが表示されていない場合は、F10キーまたは有効化
CommandManagerやツールバーが消える一般的な原因は、「F10」キーを押してしまったことです。その場合は、キーボード上部にある「F10」キーを押してください。
それでも表示されない場合は、CommandManagerが無効化されています。下記の手順で有効化してください。
- メニューバーから「表示」をクリック
- 「ツールバー」を選択
- 「CommandManagerを有効化」をクリック
タブが表示されている場合は、タブから展開
CommandManagerは消えたけど、タブのみ表示されている場合は、折りたたまれている状態です。
「タブ」をクリックすると、CommandManagerが展開されます(タブの種類はどれでもOK)。
展開されたCommandManagerは、グラフィック領域で作業を再開すると再び消えてしまいます。展開した状態を維持するには、「
ピン」をクリックしましょう。画面上部のCommandManagerの位置が変わった
CommandManagerのタブをクリックしたつもりが、ドラッグすると固定が外れます。
画面上部に固定するには、外れたCommandManagerをドラッグして、表示される上向き矢印「
」でドロップしてください(左右にも固定可能)。左右に固定されてしまったCommandManagerを上部に移動するには、タブをドラッグして上に移動します。
CommandManager・ツールバーを固定してトラブル回避
先述の「CommandManagerやツールバーが移動しちゃう問題」は、固定すれば防げます。
※「F10」キーでは非表示になります。
上部のツールバーにある歯車アイコンの「
」をクリックし、プルダウンメニューから「ユーザー定義」を選択してください。- 「ツールバー」タブを選択
- 「CommandManagerとツールバーのロック」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
FeatureManagerデザインツリーが消えた・表示されない
FeatureManagerデザインツリーとは、左側に履歴が表示されている領域です。デザインツリー以外にも、PropertyManagerやConfigurationManagerなどが表示されます。
誤って「領域非表示」をクリックしたり「F9」キーを押したりして、非表示にしてしまうことがよくあります。
左側にある角ノッチをクリックするか、「F9」キーを押すと表示されます。
タブが消えた・タブの表示/非表示
タブの表示/非表示は、CommandManagerからできます。
- 「CommandManager」を「右クリック」
- 「タブ」を選択
- 表示/非表示させたい「タブ」をクリック
クリックしても選択できない
「面を選択したい」「エッジを選択したい」だけど、クリックしても反応がない……このような症状の場合は、「選択フィルター」を確認してください。
選択フィルターは「F5」キーを押すとツールバーが表示されます。またはグラフィック領域の何もなところを「右クリック」→「選択フィルター」で呼び出せます。
選択フィルターを使うと、選択中の要素だけが選べるようになります。フィルターが使われている場合は、「全フィルター解除」を押してください。
範囲選択がおかしい|矩形(四角形)にならない
範囲選択したら、ウニョウニョした線になって選択しにくい場合は、「自由選択」になっています。「ボックス選択」に変更すると矩形で範囲選択ができます。
グラフィック領域の何もないところを「右クリック」→「ボックス選択」をクリックしてください。
表示/非表示が選択できない
平面も、軸も、重心も、表示できない場合は、「全タイプ非表示」になっています。
ヘッズアップツールバーの「目のアイコン」をクリックすると、全タイプ非表示が解除できます。
またはメニューバーから「表示」→「表示/非表示」→「全タイプ非表示」を選択します。
ヘッズアップツールバーが表示されない
誤って消す可能性は低いですが、へッズアップツールバーを表示する方法です。
- メニューバーの「表示」をクリック
- 「ツールバー」を選択
- 「表示(ヘッズアップ)」をクリック
「以後、このメッセージを表示しない」を選択したメッセージを再び表示
ダイアログが表示されると作業の流れが悪くなるので、「以後、このメッセージを表示しない」→「OK」とやりたくなります。
「表示しない」に設定したメッセージをもう一度表示させる方法は、以下の手順です。
上部のツールバーから「オプション(歯車アイコン)」をクリックして、オプションを表示させます。
- 「システムオプション」タブを選択
- 「閉じられたメッセージ」をクリック
- 「再表示させたいメッセージにチェック」を入れる
- 「OK」ボタンをクリック
図面が違う3Dモデルを参照してしまう
図面が違うモデルを参照することがあります。3Dモデルの名前を変更すると起こりがちです。
名前を変更する際の注意点はこちらをご覧ください。
「モデル置き換え」を使うと参照モデルを変更できます。
「図面」タブ、またはツールバーから「モデル置き換え」をクリックしてください。
「親になっている図面ビューを選択」して、「参照」をクリックしてください。
置き換えたいモデルを開きましょう。
「OK」ボタンをクリックして完了です。
アセンブリで部品やサブアセンブリが見つからない
アセンブリを開いたら、「部品やサブアセンブリが見つからない」ことがあります。
原因は、フォルダ構成を変更したり、参照関係を気にせず名前を変更したり、削除してしまったりなど複数考えられます。
フォルダ構成を変更したり、ファイルを削除したりした場合は、元に戻してから再度開くとエラーは解消されます。
削除した場合は、ごみ箱から戻してください。ごみ箱にもない場合は、ファイル履歴から復元ができるかもしれません。
ファイル履歴についてはこちらをご覧ください。
確実な対処法は、変更した部品やサブアセンブリを指定することです。
見つからない場合、ダイアログが表示されます。何が見つからないかを確認し、該当するファイルを指定してください。
ダイアログの表示には時間制限があります(10秒)。操作が間に合わなかった場合は、デザインツリーからファイルを指定できます。
見つからなくて抑制されているモデルを開いてください(抑制されたファイルをクリック→部品を開く)。
アセンブリを開いた際に表示されたダイアログが、時間制限なしで開きます。
固まったとき、落ちたときの対処法
作業中に固まってしまう場合は、単純にパソコンの処理待ちの可能性があります。
確認するには、どこでもいいのでクリックしてみると分かります。下の画像のように表示されたら、待っていれば作業再開できます。
待っていられない場合は、強制終了するしかありませんが、同じ作業をするとまた同じ結果になることがほとんどです。
重い処理が発生するモデリング(大規模アセンブリの編集やねじ山など)は諦めて待つしかありません。
頻繁に処理待ちが発生する場合は、パソコンの能力が限界かもしれません。新しいパソコンの購入を検討してください。
パソコンは、予算が許す限り高性能なものがおすすめです。パソコンを買い替えたら、「10時間かかっていた仕事が、8時間で終わる」といったことはよくあります。
SOLIDWORKSに最適なパソコンはこちらをご覧ください。
処理待ちではなく、落ちてしまった場合は、復元が可能です。
復元の方法はこちらをご覧ください。
CADデータが開かない
ネットからダウンロードしたり、取引先からもらったりしたCADデータが開かない場合には、以下の2つパターンがよくあります。
- zipファイルを展開していない
- クイックフィルターが適用されている
CADデータが圧縮されている(zipファイルになっている)場合は、「すべて展開」してください。
開きたいファイルが見つからない場合は、「クイックフィルター」が適用されていないか確認してください。
詳しくはこちらをご覧ください。
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