【Pro Fit Ergo Vertical】レビュー|超多機能な親指トラックボール

Pro Fit Ergo verticalレビュー_アイキャッチ

親指操作のトラックボールといえば、ロジクールが人気ですが、ケンジントンにも良いマウスがあります。

ケンジントンのトラックボールは「ExpertMouse」が有名です。ExpertMouseは人差し指や中指でポインターを操作するので、ノートパソコンのタッチパッドやトラックパッドに慣れている場合は、こちらの方が使いやすいです。

しかし、通常のマウスからExpertMouseにかえると、慣れるまでに時間がかかります。

通常のマウスからトラックボールに変更する場合、親指で操作する「Pro Fit Ergo Vertical」は違和感が少ないのでおすすめです。

個性的なモデルだと思っていましたが、実際に使ってみるとクセが少なく、使いやすいマウスでした。しかも超多機能なので、作業効率が上がります。

\多機能で快適【Ergo Vertical】ブラック/

\【Ergo Vertical】ホワイト/

目次

Kensington Pro Fit Ergo Vertical|スペック表

メーカー・ブランドKensington(ケンジントン)
製品名Pro Fit Ergo Vertical
型番(カラー)K75370JP(ブラック)
K75264JP(ホワイト)
サイズ130mm x 85mm x 67mm
重量‎‎155g(電池込み202g)
電池単3形乾電池 2本(付属)
電池寿命18ヶ月
トラッキング解像度400~1500 dpi
ボタン数9(カスタマイズ可能ボタン数:9)
接続タイプUSBレシーバー(付属)・Bluetooth
接続可能台数Blutooth2台+USBレシーバー1台
互換性Windows・macOS
価格(定価)¥11,550
保証3年間

【Pro Fit Ergo Vertical】の特徴

良いところ
  • マウスに手を置いたときの姿勢が自然で長時間の作業に向いている
  • カスタマイズ可能なボタンが多い(9個)
  • KensingtonWorksでの設定が簡単
  • アプリ毎に設定が可能
  • USBレシーバーとBluetoothのどちらでも接続可能
  • チルト搭載ホイール
  • 専用ボタン搭載でボールが外しやすく、メンテナンスが楽
  • 3段階のスピード変更ボタン付き
  • バッテリーインジケーター付き
  • 保証期間が3年間
残念なところ
  • 単3形乾電池が2本必要
  • デバイス切り替えボタンが長押し(瞬時に切り替えができない)
  • ボールの回転が重め(重い方が好きな人には良いところ)
  • スピード変更ボタンが底面
  • 親指トラックボールの中でもサイズが大きめ(130mm x 85mm x 67mm)

梱包内容

外箱はこんな感じです。

Kensington Pro Fit Ergo Verticalの外箱正面
外箱正面
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの外箱背面
外箱背面

箱を開けると、Ergo Vertical本体とUSBレシーバー、電池が入っています。付属品が入っている梱包材の下に、説明書と保証書があります。

Kensington Pro Fit Ergo Vertical 箱を開けたところ
箱を開けたところ
梱包内容
  • Ergo Vertical 本体
  • USBレシーバー
  • 単3形乾電池x2本
  • 説明書
  • 保証書
Kensington Pro Fit Ergo Vertical 梱包内容(本体・USBレシーバー・単3形乾電池 2本・説明書・保証書)
グラント

説明書は簡素すぎて、よく分かりません。

【Pro Fit Ergo Vertical】を使うメリット/デメリット

Kensington Pro Fit Ergo Vertical
Kensington Pro Fit Ergo Vertical

メリットとデメリットを下記の6項目で見ていきましょう。

マウスに手を置いた姿勢が自然

Ergo Verticalは、角度が60°になっているため、マウスに手を置いた姿勢が自然です。

力を抜いてデスクに手を置いたときにフィットする角度になっています。マウスに手を置くというより、手を添えて操作するようなイメージになります。

Pro Fit Ergo Vertical 正面から見た角度
Pro Fit Ergo Vertical 背面から見た角度
グラント

手首の角度が自然なので、手首から腕、肩にかけての疲労感が減ります。

携帯には不向き

トラックボールマウスは、通常のマウスに比べて大きいものがほとんどです。Ergo Verticalはさらに、60度の角度がついているため、親指操作のトラックボールの中でも、大きめになっています。

Pro Fit Ergo Verticalの高さ

もうひとつ、携帯に不向きな理由があります。単3形乾電池が2本必要なことです。2本も使うので、重量が増えます(202g)。

Kensington Pro Fit Ergo Verticalの重量(電池なし)
電池なし=155g
Kensington Pro Fit Ergo Verticalの重量(電池含む)
電池含む=202g

心配性な方は、替えの電池も一緒に携帯することで、持ち物が増えてしまいます。

カタログスペックでは18ヶ月間、使用可能になっているので、残量に気をつければバッテリー切れは気にしなくても大丈夫です。急なバッテリー切れを防ぐために、バッテリーインジケーターが付いているので安心です。

電池問題はありますが、USBレシーバーは底面に収納できます。

底面にUSBレシーバーを収納できる
グラント

ロジクールのMX ERGOM575にあるような、専用ケースもないので持ち歩くのには向いていません。

カスタマイズ可能なボタンは9個|最大接続数は3台

Ergo Verticalは、下の画像のように9個のボタンがカスタマイズ可能です。文字入力の必要のない作業は、ショートカットキーを割り当てることで、マウスのみで作業ができます。

静音マウスではありません。左ボタンと右ボタンは「カチカチ」なります。

Kensington Pro Fit Ergo Verticalのカスタマイズ可能なボタン-1
Kensington Pro Fit Ergo Verticalのカスタマイズ可能なボタン-2

❾の隣にあるボタンは、デバイスの切りかえに使います。押しやすい位置にありますが、長押し(3秒)なので、瞬時に変更することはできません。

グラント

複数のパソコンを使っての作業には向いていませんが、ボタンの数が多いので、作業効率を上げられます。

KensingtonWorksで設定が簡単

カスタムボタンの設定には「KensingtonWorks」が必要です。

Kensingtonカスタマイゼーションツール」のページを下にスクロールすると、下の画像のようにWindows用とMac用のダウンロードリンクがあります。クリックすると自動でダウンロードが始まります。

クリックしてKensingtonWorksをダウンロード

KensingtonWorksのインストール方法はこちらを参照

KensingtonWorksで設定できることは、下記のとおりです。

  • ボタンの割り当て(ショートカットキーの割り当ても可)
  • スクロールの方向・スピードの変更
  • ポインターのスピードの変更
  • ポインターの加速設定(ボールを回す速さで、ポインターの移動距離が変わる)
  • ポインターと修飾キーの組み合わせ
  • 設定のバックアップ
KensingtonWorksの設定画面-1
ボタンの設定画面
KensingtonWorksの設定画面-2
ポインターの設定画面
グラント

超多機能なので、マウスでやりたいことは、ほとんどできます。

ボールの動きは重め、動きはスムーズ

Ergo Verticalのボールは、ロジクールのトラックボールと比べると動きが重めです。『ロジクールのトラックボールは、動きが軽すぎて使いづらい』という人もいるので、そういった方におすすめです。

動きはスムーズで、引っかかるような感覚がなく、使っていてストレスはありません。

トラックボールマウスは、メンテナンス(ボールを外して拭き掃除)が必要です。Ergo Verticalは、ボタンを押してボールを外せます。

底面のボールを外すボタン
グラント

メンテナンスは非常に簡単ですし、『ボタンを押してボールを外す』というギミックが楽しいマウスです。

ポインターの動きが独特

Ergo Verticalのポインターは「加速」という機能があります。

通常のマウスは、本体のトラッキング解像度やアプリの設定、パソコン側の環境設定でポインターのスピードが決まります。

Ergo Verticalは、「加速」を有効にするとボールを回す速さで、ポインターのスピードが変わります。

具体例
  • 遠くまでポインターを移動させたい場合は、ボールを速く回転させる
  • 精密な動きが必要なときは、ゆっくりボールを回す

使いはじめは、違和感があります。合わなければ、『加速を使わない』という選択もできます。

KensingtonWorksのポインターの設定画面

修飾キーと組み合わせて、一時的にポインターのスピードを遅くしたり、水平または、垂直方向にのみ移動するように設定したりすることも可能です。

マウス本体でスピードを変更するには、底面のボタンを押す必要があるため、修飾キーと合わせて一時的にポインターを遅くできるのは便利です。

DPIの変更は底面
グラント

「加速」には慣れが必要ですが、慣れると「加速」なしのマウスが使いづらく感じます。

【Pro Fit Ergo Vertical】はこんな人におすすめ

  • 多機能なマウスで作業時間を短縮したい
  • マウスを使っていて、腕や肩が疲れる
  • 腱鞘炎の経験がある

超多機能なマウスのため、効率よく作業ができるように設定してしまえば時短が可能です。

マウスを長時間使っていて『腕や肩が疲れる』という方は、操作しているときの手首の角度が自然なため、疲労軽減になります。

トラックボールマウスは手首や腕を動かす必要がないので、『手首が痛い』『腱鞘炎になった』という方におすすめします。

【Pro Fit Ergo Vertical】レビューまとめ

単3乾電池を2本使うのは気になりますが、機能面では満足できるマウスです。リラックスした姿勢で操作できるため、長時間マウスを使う作業に向いています。

多機能なのに、説明書が簡素なので戸惑いますが、KensingtonWorksをインストールしてしまえば、直感的に設定ができます。

『親指操作のトラックボールが好き』『多機能なマウスが好き』という方は、購入しても後悔しないマウスです。

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グラント
板金設計/筐体設計・板金加工歴17年の現役エンジニアです。

精密機器メーカー → FA機器メーカー → 加工メーカー×2 → 現在は、装置メーカー(プラント関係)にて、設計やモデリング・製図・NCデータの作成を主にやっています。

メインツールは『SOLIDWORKS/SheetWorks』

製造業で働く皆なさまが、収入アップを実現できるように、当サイト【グラント】を運営。
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